
日当たりがよい縁側で、安楽椅子に腰をかけたおばあさんの膝の上には、丸くなって眠る猫ちゃん。
こんな光景は、日本やアジアだけではなく、ヨーロッパでも一般的ですよね。
なぜか、猫ちゃんと、おばあさんの組み合わせは絵になるものなのです。
それは、どうしてなのでしょうか。
その① 猫ちゃんは、こどもが嫌い?
マイペースで、自分のリズムを崩されるのが嫌いな猫ちゃんは、さわがしい人や、高い声で話すこどもには、苦手意識を持っています。
だから、活発に動きまわるこども達よりも、物静かな年配の方になつくのは自然なことかもしれません。
そして、動作の大きな男性よりも、物腰がやわらかな女性が好きというデータもありました。
もちろん、人間のこどもを兄弟のように慕っている猫ちゃんは多いですし、若い男性に抱っこされている子も、たくさんいるのですが。
ただ、猫ちゃんは、騒々しい人よりも、落ち着いている人を、
せわしく動きまわる人間よりも、ゆったりとしている人を好む傾向があります。
その② 猫ちゃんは、どうして静かな人が好きなの。
人間よりも、ずっと聴覚のするどい猫ちゃんは、早口でまくしたてられたり、長い間、高いトーンの話し声を聞かされるとフラストレーションがたまってしまいます。
そのほかにも、大きな足音や、棚から本が落ちるなどの物音にも敏感に反応します。
だから、早く仲良くなりたいからと、黄色い声を出して近づいたり、何度もしつこく体に触れようとすると、猫ちゃんは萎縮して逆効果になる場合も少なくありません。
とくに相手が初対面の場合、距離のとりかたや、声のかけ方には、十分な配慮と注意が必要です。
自分のテリトリーを守りたい猫ちゃんと、ゆったりとした動作と口調が特徴のおばあさんが相性が良いのは、自然なことなのでしょう。
おだやかな春の午後に、おばあさんと一緒に日光浴をする猫ちゃんの姿は、いかにも平和で、ほほえましくおもえます。
そんな風景を眺めていると、なんだか、わたし達まで、ふわふわとしたやさしい気持ちになりそうですね。
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